東芝のツラに小便

東芝のツラに小便

 先日,朝日新聞夕刊で,一人の消費者が東芝から受けた暴言を,インターネットで 公開した問題を取り上げていた.その時点で,アクセスが160万件とされていた. 問題のページで,その声を聞いてもみた.                     常々,ホームページは,このような使われ方をするのが正しいあり方だと主張する 俺様である.正に消費者の歴史的な快挙である.東芝という会社は,実に胡散臭い. 問題に対するコメントでも墓穴を掘った.                    『インターネットにもルールがあるはずだ』の言葉は『消費者への応対にも絶対的な ルールがあるはずだ』と返されていい.『外部とのトラブルを専門に扱う部署』とは 子飼いの総会屋が請け負ったかと感じた.                     ところが,最近の週刊朝日の記事で,総会屋対策に警察のOBを雇い入れたとか? 要するに,不穏な輩を警察OBにやらせようという訳だが,警官も辞めてしまえば, ほとんどヤクザも同じで実に怖い存在だ.                     とても消費者への応対を任せられる存在ではない.大体『社長宛に製品を送るのは 普通の消費者のすることではない』とは,社内的な上下関係を,そっくりそのまま, 消費者に守らせようとする不遜な態度だ.                     例えば,消費者がメーカーを裁判で訴える場合,必ず会社の代表責任者を名指して 要求する必要がある.社長という存在は,消費者よりも高い地位にあると考えるから こんな暴言をコメントにしてしまうのだ.                     問題の声を聞いた印象では,担当者の声は,まるで総会屋,企業ゴロそのものだ. この部署に警察OBを配置していると週刊誌で読んで,思わず苦笑してしまった…. 『お会いしたい…』なんて当惑するだけ.                     普通の消費者が,こんな応対を受けた後では,次は,一体,どんな怖い人が来て, 何をされるのかと不安になるのは自明の理である.謝罪したいと言いながら,一方で 『普通ではない.ルールがある』と脅す.                     一方的に東芝側が被害を受けていると言っているだけだ.全面的な無条件の謝罪も 打ち出さず,テメェたちの要求をしっかりマスコミを通して訴えている.誠に体質が 悪そのもので,反省にも教訓にもならぬ.                     今回の事件は,期せずして,企業に隠された暗部・恥部が暴露されたものである. 虫けらのごとき消費者にペコペコ頭を下げることはない.恫喝を掛ければ済むこと. そのために無駄飯食いを雇ってあるのだ.                     はっきり言って,東芝の体質とは,そういうものであったと感じる.弁明にも全く 誠意が感じられない.騒ぎになって,困った困った….何とか相手を黙らせたい…. 日の光に当たったモグラの戸惑いである.                     マスコミも警察も宛には出来ぬ.最後は,自らの手でホームページで告発する…. これが,これからの時代の主流になるかも知れぬ.週刊朝日の記事では,問題の声を 事前に東芝にも送って無視されたという.                     ここまで問題を放置して,マスコミで騒がれてから慌てるなどは,遅きに失する. 東芝は,つまらぬいい訳や責める言動を一切やめて全面降伏するしか道はないのだ. 誠意があれば問題はこじれなかった筈だ.     ** 悪魔 **       ・目次に戻る