鬼畜米英からの雑念

鬼畜米英からの雑念

 最近,様々な雑念が,文字に変換される前に,どんどん視界の外に消えて行く…. 別段,忙しく仕事をしている訳ではない.昔,日常の手慰みにしていたギターを手に 新たに練習を始めている.これで時間を取られる.                 外界に何が起ころうが,基本的に俺様の生活に直結するものはない.別に,特別な 演奏を目指してギターを練習する訳ではない.昔,クラシックギターなどを練習して 一応のレベルまで腕を上げた.その復習に過ぎぬ.                 新たにフラメンコ奏法の更なる向上も同時進行させたい.ただ弾ければいいという 単純な自己満足の世界である.新たに,音を覚えるという目的も考えている.いかに それを獲得するか? 未知の練習方法も考えたい.                 その一方で書くことは自らの使命だと確信している.然し,最近,日本の末期的な 症状ばかりが目について,外界の現象について書くことに何の意味も感じられない. ただの愚痴を書いても気分は空しくなるばかり….                 雑用に紛れて,書き始めたことも途中でそのままになる….書きたいと思いながら 根気も続かぬ….気を入れて一気に書き上げる自然な流れも失われ,中途半端なまま 用済みの原稿へと色褪せてしまうこともよくある.                 然し,思いを外に吐き出さねば,その苦々しさが,ずっと心にわだかまりを残す. 雑念として,くすぶっていたことを放置すると,それは,いつまでも堂々巡りをして 周期的に意識の表面に浮かび上がっては心を乱す.                 例えば,江沢民という何処かの首相が,日本に戦争中の行為に謝罪を迫ったことで 何やらひと悶着あった.戦時中の江沢民は,抗日運動の英雄のように言われている. 当時の日本の常識に従えば苦笑するばかりである.                『非道に民を虐げて抗日叫ぶ賊盗の…』軍歌『北支派遣軍の歌』に依れば,アヤツは 自国の民を虐げた賊盗の類なのである.欧米のアジア支配の手先に利用されただけの 捨て駒が真珠湾で共に日本と戦ったと見栄を張る.                 あのような輩が首相になって,国民からどの程度の支持を得ているのか? 日本に 頭を下げさせることで,多分,落ち目であろう人気でも回復させようとしたのか?  それでも日本の首相は何故か口頭で詫びを入れる.                 日本は外交と言えば,五十数年前の謝罪から始まる.それを要求する国にとって, この五十年間の歴史は,何の進展も発展もなかったのか? 隣りの国では,日本への 恨みを豊臣秀吉の朝鮮征伐の時代まで遡って語る.                 日本は,過去の亡霊と外交をしている.それならば,日本も戦前の常識でガツンと やるのが筋である.さもなくば外交は,かの亡霊の除霊から始めなければなるまい. 『お前は死んでいるのだっ!』と悟らせるべきだ.                 十二月…アメリカ…イギリス….俺様の心に浮かぶのは,何故か『大本営陸海軍部 12月8日午前6時発表.帝国陸海軍は,今八日未明,西太平洋において,アメリカ, イギリス軍と戦闘状態に入れリ…』のニュースだ.                 まるで俺様がその時代に生きていたかのように書くが,ずっと若い頃,幾度となく 録音された開戦の臨時ニュースを聞いたに過ぎぬ.その時代の一瞬が,歴史的快挙の 瞬間として,ずっと俺様の心に住み続けている….                 アジア支配の野望を欲しいままに,傍若無人に振舞っていたアメリカ,イギリスに この瞬間,日本が決起した.『起つやたちまち撃滅の勝ち鬨上がる太平洋』の凱歌が 上がった….だが,今や鬼畜米英に天敵がいない.                 強いて言えばイラクだけが細々とその役割を担う.反フセイン勢力も弱いとされ, かつての江沢民のような手先になる勢力にも乏しい.弱い国が大国を相手に戦うには 億兆一心,国家の総力を挙げる戦術が必要なのだ.                 殖民地国家日本は,何かにつけて,かつての大政翼賛会を悪政の代名詞にするが, 国民の心を一つにしなければ,この四面を海で囲まれた国の真の防衛は果たせない. 小さなくせに烏合の政治を行っている日本である.                 全国民が心を一つにして決死の決意あったればこそ,わずか一年半のエネルギーで 三年半も戦えた.例え一時的にしろ,アジアから鬼畜米英を叩き出す成果を挙げた. 今日,再び鬼畜米英は世界に牙を剥き始めている.                 国連の存在を無視した巨大鬼畜は,同じように,かつてアジアに牙を剥いたのだ. そんな彼らに猛然と戦いを挑んだ我が大日本帝国であった.その栄光の国家は,今は なんと米国の殖民地と化して子飼いになっている.                 イラク空爆についても『アメリカに逆らうんじゃねぇぞっ!』と恫喝を掛けられて 直立不動に硬直して『ハイッ!』と返事をする始末.これを『理解を求められた』と 日本は釈明する.現実はガツンと言われただけ…?                 棺桶に足を突っ込んだまま,未だにしぶとく生き延びる中曽根は,占領軍の米軍を 『番犬として飼っている』と,昔ほざいた.番犬なら飼主に忠実でなければならぬ. 彼らが番犬であれば,飼い主は,米国本土である.                 彼らは,再び日本が米国に牙を剥かぬように監視している.実際に,イラク空爆が 開始され,そのニュースが報道され始めて,最初に伝えられた政府の見解は,何故か クリントンの演説….オイオイ…,ここは米国か?                 マスコミ報道は,暗に日本政府の見解など,どうでもいいような扱いだった.この 重大ニュースに,真っ先に日本政府の対応が報じられねばならぬ筈だが,アメリカに 支配されたマスコミは,まず本国の見解を報じた?                 不況の只中で,それでも日本は,アジアに多額の援助をする….経済的にアジアを 日本の掌中に収めておこうとする決死の戦いのようにも見える.国民の鍋釜を戦費に 投入した大日本帝国時代の戦いが未だ続いている?                 日本の経済界だけは,貪欲な欲望のままに,アジアでの基盤確保に躍起なようだ. 彼らは,政府に圧力をかけて,戦争責任云々されたら,ともかく頭を下げるようにと 指示して,テメェたちの身の安全を確保している?                 深刻な不況は、日本の銀行が,暴力金融に等しい実態を露呈した.もはや国民は, 窓口の女の笑顔などに騙されはしないだろう.その笑顔は,キャッチバーの呼込みに 見えて来るだろう.乗ればケツの毛まで抜かれる.                 何がどうなったのか,昨今,やたら外国保険会社の宣伝が盛んである.これでは, 国内保険会社がつぶれる訳だ.昔は,例えば,生命保険会社は20社に限定されており それ以上増やさず安定した経営を維持していた….                 今は,この狭い国土に外国金融機関が群雄割拠している.鬼畜米英軍は,経済でも この国を占領する気である.アジア支配の野望は,意外に深く侵攻している.すると 日本経済界は,海外へ敵前逃亡しているだけとか?                 今の日本の国民は,完璧に殖民地的環境に慣れ切ってしまった.軍事的防衛など, 全く考えたこともない.軍事,防衛などの文字にアレルギー反応を見せる.これは, 独立国の国民にあるはずのない異常体質と言える.                 国際社会への対応と適応とは,自国の安全を守る原点が必要である.その意味で, アジアへの執拗な経済援助は,その一端とも思えてくる.然し,軍事的に鬼畜米英と どう対峙するか? 彼らの暴走を壊滅する手段は?                 イラクに向けられている攻撃の矛先が,いつアジアに向けられても不思議はない. その時,アジアは何を思い出すのか? かつて欧米の殖民地だった悪夢の再現か…? 鬼畜は,再びアジア支配の野望を剥き出しにする.                 鬼畜米英がイラクに国連無視の攻撃を加えても,日本の平和憲法は,声も立てぬ. この攻撃を支持したのは,当事国以外では,コスタリカと平和憲法下の日本だけ…. 魂の抜かれた憲法を抱えて鬼畜の言うまま気まま.                 攻撃が終れば,日本のマスコミは,そんなことはなかったかのように忘れ去った. 鬼畜米英に都合の悪いことは報道しない姿勢を貫く.もはやこの国は,末期癌患者の 病状と同じで,産業も政治も鬼畜の手に落ちる…?                 まてまて….今の時代にそんなことを言っても理解はされない.今日の日本人は, 自分個人の意識を離れて,純粋に国家の一員としての自覚など,かけらもないのだ. 自分の生活を中心にした空間だけを考えればいい.                 この世は何処まで行っても未成熟なまま,決して成長することのない世界である. 永遠の楽園にはなり得ぬ因業な世界である.天下獲得に執着しても意味はないのだ. もし戦乱に巻き込まれたら迷わず成仏するまで….                 外界に何が起ころうと,一切耳を貸さず,あくまで個の世界に埋没して生きる…. 俺様は,本来,外界の現象は,世俗の雑事として捉える.その話題に触れる場合は, より高い次元の例え話として使うばかりであった.                 然し,そんな俺様も次第に世俗の雑事に毒されて,つまらぬ事象に心を乱すような 未熟なレベルまで落ち込んでいる.俺様が本来書きたい世界は,新たな宗教の世界を 展開する可能性を秘めた高尚な世界であった筈…?                 日本がどうなろうと,俺様の心配することでもない.長いものに巻かれて生きれば 外の世界は,事もなく通り過ぎる仕組みである.標準語が英語に決められようとも, 通貨がドルになろうとも,適応して行けばいい….                 ただ,そうなっても日本人はアメリカ国民になれる訳ではない.人種差別の原則で 奴隷として扱われる.アジアを侵略したのは鬼畜米英である.この真実に目覚めねば 彼らの目指すアジア支配の野望実現の日は間近だ. ** 悪魔 **      ・目次に戻る