貧乏預金にストーカー行為を働くさくら銀行

貧乏預金にストーカー行為を働くさくら銀行

 これは貧乏一族である我が親類が『さくら銀行』から受けた仕打ちである.今更, 銀行の非常識を訴えることの空しさも感じるが,我が親類が個人レベルで受けた点で 事は重大である.この場で奴らに一矢を報いるっ!                 例えば,その親類とさくら銀行とのつきあいは,給与振込みと百万円の定期預金を 自動継続にしているだけであった.さくら銀行の人間は,誰一人知らないのである. キャッシュカードと機械のつきあいだけしかない.                 つまり,一度として,さくら銀行の人間との接触はなかった.そんな親類も定年を 迎えて,定期預金の額よりも一桁多い退職金が,さくら銀行に振り込まれた.翌日の 夜遅く,当の銀行から,電話が掛かって来たのだ.                 それも名前も名乗らず,ただ『さくら銀行***支店の者ですが…』だけである. 電話に出たのは,その親類の家族だった.用件を聞くと『預金のことでお話が…』と 話した.銀行員は,家族構成など全く知らぬ筈だ.                 幸い,電話に出た者が親類の信頼している人間だから良かった.何しろ貧乏一族で 誰かに金があるとなれば,ワッと群がる体質がある.誰が本人に成りすまして内容を 聞き出すかも分からぬ.命にも関わる現実である.                 もし,他の親類であったら,即座に『金が入ったんだ…』と察知されてしまった. まして相手が本当に,さくら銀行なのか分からぬ.何しろ,銀行に知り合いはない. 電話の受け手には銀行員とて見知らぬ人間なのだ.                『今,忙しいので…』と,電話の受け手は一方的に電話を切ってしまった.不気味な 電話でしかなかった.預金がストーカーに狙われている恐怖を感じたという.銀行が 見知らぬ個人に,突然の電話で接触を図るとは….                 忙しさに紛れて,そのまま放置していたある日,再び電話が掛かって当人が出た. 地区を担当しているさくら銀行の○○と名乗り『近くに居ますので,これから是非, お伺いしたい…』と突然,言い出したというのだ.                 今まで一度として親類には預金の勧誘すら来たことがない.そんな状況で,突然, 崩れかけたあばら家に銀行員が訪ねて来たら,これは,泥棒を呼び込む危険がある. 銀行員が泥棒を連れて来るという諺が親族にある.                 多分,本物の銀行員なのだろう.それならばこんなところに金は預けて置けない. 顧客への配慮が全くなく,当然の権利のように,見知らぬ顧客の預金に立ち入る…. 『踏み込むぞっ!』と恐喝されたにも等しいのだ.                『もし窓口に来るのでしたら『○○』とお申し付け下さい.どうか私の名前を…』と まるで選挙の連呼であったという.成績が欲しければ,日頃から,預金の有る無しを 問わず,顧客を丹念に回る下地が必要だろうがっ!                 普段は,貧乏人など全く相手にせず,放置して置きながら,ほんの一時金が入ると 無遠慮に踏み込んで来る.銀行は何処もそうなのか? 貸し渋りで金貸しの使命すら 全うせずに,あるところには,土足で踏み込む….                 誠に,銀行とは薄汚ねぇ商売をしやがる.テメェらが,卑しい金貸しに過ぎぬとの 自覚すらない.貧しい人間の怨嗟の的であり,自分が行く家には,泥棒が付いて回る 危険も認識していない無知で恥知らずな輩である.                 昔,様々な水商売を手広く経営している会社が,自社の配布するカレンダーには, 株式会社△△とだけ印刷して,業務内容を一切印刷しない配慮をしていた.自らを, 女子供には卑しい商売なのだとする自覚があった.                 銀行ならば,少なくとも顧客の預金に対する最大限の安全に配慮する必要がある. 一度として面識がない現実を考えたら,突然の電話に顧客が警戒するとは思わぬか? それとも貧乏人など家畜程度の認識なのだろうか?                 その親類にとって,さくら銀行は,単純に給与振込みだけに使っていたに過ぎぬ. それ以上のつきあいは考えていなかった.然し,定期預金にすべく商品を選び出向く 矢先だったが,行員の厚顔無恥から予定を変えた.                 こうなっては,こんな銀行に金など怖くて預けておけぬと思った.口座開設以来, パンフレットの一枚も郵送して来たことがない銀行に,突然の電話攻勢を掛けられて すっかり銀行不審に陥って,預金の移動を図った.                 一千万円の大台が崩れてしまえば,もはや元の貧乏人である.舌打ちしながらも, さくら銀行は諦めるだろうと踏んだ.が,その当日『お金下しましたね.他行にでも 移したんですか?』と電話が掛かって来たという.                 完璧なストーカーである.金に移動がある度に見知らぬ行員から電話が来るのだ. 『残っているだけでも定期にして頂けませんか?』それ位は…と考えていた.だが, このストーカー的行為に,不安と怒りが倍増した.                 それでも従来の定期の3倍はある? 然し,もはや,さくら銀行に残しておくのは 怖さが付きまとって来たという.残りも全て引き上げるつもりだという.その場合, 今度は一体どんな電話が掛かって来るのだろうか?                 若い頃,金持ちの心が知るべく本を漁った.『お金は他人に見られることを嫌う』 この一言が印象に残る.財布から金を出すところは,人に見られないようにせよと. 他人の視線に合うと,金は嫌って離れるとされる.                 預金が素性も知らない銀行員に四六時中監視されている状況は,正に最悪な状況で 親類の預金の移動は当人より金自身の意思か? さくら銀行は,そんな顧客の心理を 全く考慮せず,他人の預金を無遠慮に覗き込んだ.                 つまり,さくら銀行が静かにしておれば,その親類の者とて移さずソックリ定期に 預ける予定でいた.人間相手ではない金相手の金貸し根性丸出しの所業に,ほとほと 嫌気がさしたと嘆く.貧乏人には合わない体質だ.                 俺様も貧乏一族の仲間である.だから銀行に知り合いもいない.それだけに今回の 事件に不審を抱いた.あるいは,さくら銀行は危ないのか? 手元の週刊誌に関連の 記事があった….読んでみれば…案の定であった.                 週刊新潮5/21号である.『「更に破綻も」はどの銀行か』なる記事の掲載がある. 『さくら銀行は合併後の合理化が進まず,既に危ないというマスコミ報道がある』と 記されているではないか….ふむ….どうなんだ?                 然し,マスコミ報道が常に正しいとは限らぬ.ホームページを探してみたところ, さくら銀行は存在した.『経営理念』という項目をクリックして読んでみたのだが, 『ナンジャこりゃ…』理念なんて何処にもない….                 急場凌ぎの経営戦略とおぼしき記述はある.然し,前提となるべき理念がない…. 何故か敬語を使った質問に答える形で,ズラズラと要領を得ないまま書き流される. ワンマンな天下り野郎に媚びへつらう銀行なのか?                 経営理念とは,会社が内外にアピールすべき信条である.会社のトップが,自らの 理念を孤高独断の境地から発せられる性質を持つ.敬語を使った質問とは,顧客から 出された想定と思える.客よりも偉い銀行らしい.                 合併に継ぐ合併で来た銀行である.まともな経営理念などあろう筈もないのか…. 『力ある経営と業務展開を全行員一丸となって』としながら,行員にボランティアを やらせるとは….金貸しが慈善事業とは笑わせる.                 少なくとも,顧客の預金に関して,慎重な姿勢を堅持するのが銀行の使命だろう. それを忘れて顧客の預金を凍結することばかりに執着する.ゆとりなき輩にどうして ボランティアなど出来よう.愚かしい銀行である.                 実は,この俺様も『さくら銀行』に大枚2万円余りの預金がある.^_^; 果たして このまま預けておいてダイジョウブなのか? ^_^; 政府の手で預金は2001年までは 保護されるというが,それとて確かな根拠はない.** 悪魔 **           ・目次に戻る