
「伐採を止めて!」とサラワク州のビダユー人が訴える。
マレーシアキニ・インターネット・ニュース、2004年11月12日付け、トニー・ティエン記者
クチン市に近いバウ地区とルンドゥ地区にまたがる四つの村に住む先住民族ビダユー人は、自分たちの土地で伐採会社が操業するのを止めようと厳しい闘いを強いられている。
先住民族がこの土地に対する慣習的な権利をもっていると知りながらマレー・スター社にエンカバンの木(レッドメランティの一種)を伐採する許可証を与えてしまった当局に対して彼らは憤っている。
伐採を止める努力が実らなかったため先住民族たちはマレーシア人権委員会(SUHAKAM)に苦情を申し立てたと地元NGO、サラワク・ダヤク・イバン(Sadia)の事務局長、ニコラス・ムンジャン氏がマレーシアキニに語った。
彼によると伐採会社は昨年7月に操業を開始してからトラクター3台と伐採用トラック数台を同地に乗り入れて多数の丸太を切り出したという。
マレーシア人権委員会との会合で土地調査局の役人は、同社が環境影響評価(EIA)報告書の承認をまだ得ていないことを認めた。5000ヘクタール以上の面積に及ぶ伐採では、その承認を受けることが義務づけられている。
また、州司法長官事務所の上級法務官は、土地に対する慣習的な権利の抹消と補償金について定める2000年サラワク土地法の修正案がすでに州議会を通過したにもかかわらず、この新しい法律はまだ官報で通達されていないため施行できない状況にあると説明した。
この新事実は、SUHAKAM担当官、NGO代表者、その他の関係者を驚かせた。
議会が可決した改正案が本当に官報で通達されていなければ、サラワク州で土地に対する慣習的な権利を抹消するどんな行為も法的な裏付けがないことを意味すると、キラット・ブリアック弁護士はマレーシアキニに語った。
つまり、このような法律は執行することができず、その通過後に当局が行ってきたことは間違っていて裁判所で異議申し立てできる可能性があると彼は付け加えた。
村のリーダーが脅迫される
伐採が行われているラサウ1、ラサウ2と呼ばれる区画はサラワク土地統合復興機関(SALCRA)という州政府機関が開発したアブラヤシ・プランテーションのすぐ後ろにあるとムンジャン氏は言う。
彼によると、20年目を迎えたアブラヤシ・プランテーションは「再循環」、つまり新しい生産サイクルの開始を迎えようとしているという。
先祖たちが植えたエンカバンの木を将来必要となるまで手付かずの状態で残すため、その植えられた区画には手を付けないことをSALCRAは地元先住民族に約束していた。
伐採されているのはこれらの場所であり、役人が伐採会社を止めようとしないことに先住民族は苛立っていると彼は嘆いた。
抗議に対して前向きな反応が得られなかったばかりでなく、伐採用車両の使用を止めようとしたら脅迫されたという。
村のリーダーはトラクターの鍵を外して地元警察に渡したが、逆に逮捕すると脅されたとムンジャン氏は語る。
マレーシア人権委員会は問題を解決するために11月24日にクチンで警察高官と会合を持つ予定である。
これまで州政府はこの問題に関して正式な意見表明を行っていない。
日中に作業をすれば、それを阻止しようとする村人に何かされるのではないかと恐れて、伐採業者は夜に作業をするようになったと村の代表者はマレーシアキニに語った。
彼は、保護されるべきエンカバンの木がこれ以上被害に遭う前に伐採ライセンスを取り消すよう政府にアピールした。