MTCC認証林でプナン人道路封鎖が当局により強制撤去!!

マレーシア木材認証協議会が同国サラワク州で始めて「持続可能な森林管理を行っている」として認証したサムリン・プライウッド社のスラアン・リナウ森林管理区(FMU)では、自分たちに相談もなく森林認証で「お墨付き」を与えられた伐採を食い止めるため、森の先住民族、プナン人たちが2004年から林道封鎖をしてきました。サラワク州バラム地区アカー川上流のロング・ブナリ村や近隣の村の住民が交代でバリケードの番をしてきました。ところが、2007年2月7日(水)、プナン人が村に戻った隙を見て、警察とサムリン社の職員がバリケードに駆けつけ、重機で取り壊したことが分かりました。不意を突かれたプナン人は、なす術なく、ブルドーザーが彼らの先祖代々の森を切り開いて林道を延長するのを目の当たりにしています。(http://www.rengah.c2o.org/news/article.php?identifer=de0485t&subject=8 参照)

ロング・ブナリの道路封鎖(2006年)

プナン人は、サラワク州の最も奥地の熱帯雨林で先祖代々暮らしてきた先住民族です。伝統的には農業を行わず、森を移動しながら狩猟採集の生活をしてきました。森林伐採で獲物が逃げ出し、魚も取れなくなったことで、生活は大きな打撃を受けました。伐採が激しくなった1980年代半ばから今日まで、プナン人たちは、何百人もの逮捕者を出しながら弾圧に耐え、何度も道路封鎖を繰り返して伐採に抵抗してきました。農業・半定住の生活に変化した現在も、森は生きる宝庫であり、子孫たちに残そうと必死の闘いを続けています。

1998年に同地区のプナン人の4つの村は、伐採権の取り消しと土地権の認定を求めてミリ高等裁判所でサムリン社を訴えました。裁判は現在も係争中です。にもかかわらず、2004年にMTCCが裁判係争地でのサムリン社の伐採に森林認証を与えたことにプナン人たちは驚愕しています。

サラワク州では、主席大臣が森林大臣を兼務し、伐採権は政治縁故者への見返りとして極めて不透明な方法で割り当てられています。大臣のペン1振りで、先祖の土地に対する先住民族の権利が抹消され、伐採権が業者に割り当てられるサラワク州の森林法の下で、先住民族は身をもってブルドーザーと立ち向かう以外に、権利を守る手段をほとんど奪われています。

「合法的な伐採」の裏に隠された「醜い現実」です。