ロングハウス取り壊しで120人がホームレスに

トニー・ティエン記者

マレーシアキニ(インターネット新聞)

2007年1月4日:サラワク州ビトゥル・バクン幹線道路沿いのロングハウスからイバン民族11世帯120人が強制的に立ち退かされた。

州当局はロングハウスが政府の土地に立てられていたと主張する。

昨年10月4日に出された退去令の期限が過ぎた後、警察官20人を伴った執行機関人員200人がクチン市からやってきて、ブルドーザー2台とチェーンソーを使ってロングハウスを取り壊した。

事件が審理されるまでの差止命令を住民が裁判所に請求していたにもかかわらず、取り壊し作業は強行された。

サラワク州ミリ市にあるボルネオ資源研究所(BRIMAS)コーディネーターのマーク・ブジャン氏によると、ミリ・ビントゥル道路沿いのホールに一時的に収容するとの土地局からの申し出を家族たちは拒んだという。

その施設に移動すれば、20年来占有してきた先住慣習地(NCR)への権利を主張する提訴権を諦めたと解釈されることをイバン人たちは恐れていると彼は言う。

先住慣習地はカンプン・ヨー村のプナン人のものであり、イバン人家族たちは、その土地を無期限に利用することを認める合意をプナン人と結んでいる。

家族たちは取り壊されたロングハウスの廃墟の中に仮住まいの小屋を建てて住み続けることを決意したとブジャン氏は語る。

非人道的な行為

一方、今日、サラワク先住慣習土地権連合(Tahabas)議長オーグスティン・バガット氏は、この取り壊しに関して主席大臣アブドゥル・タイブ・マハムード氏あてに手紙を書き送った。

彼は、取り壊しを非人道的で先住慣習権に対して侮蔑的な行為として非難した。

「ロングハウスを追い出され、住む場所のない住民の生活がどうなるか憂慮している。」

「彼ら(当局)は新しいロングハウスを建てる計画を持っているのか、それとも住民の苦境を完全に無視するつもりなのか」と彼は問うた。

家族たちがすでに差止命令を裁判所に請求していたにもかかわらず、その審理の期日が決まるのも待たずに当局が急に強制退去を強行したのは大変残念であると彼は述べた。

彼は、さらに[住民に不利益な]措置が取られないよう仲立ちをし、家族に損害賠償をするよう主席大臣にに訴えた。

この手紙のコピーは、主席大臣補アルフレッド・ジャブ氏、社会開発・都市化大臣ウィリアム・マワン氏、土地開発大臣ジェームス・マシン氏にも送付された。

被害にあった家族たちは、ビントゥル選出国会議員ティオン・キン・シン氏および州議会議員チュー・チン・シン氏(DAP党)にも助けを求めている。

同村村長ニャウィン・アナッ・ガネン氏の兄弟カンダワン氏が執行機関職員に抵抗した嫌疑でビントゥル警察署に連行されたことを知らされたと、サラワク・ダヤク・イバン協会(SADIA)書記長ニコラス・ムジャ氏は本紙に語った。

執行機関が取り壊し作業をしにきた時、村の男たちのほとんどは農作業に出かけていたと彼は語る。

まだ退去令は出ていないが、付近のほかの二つのイバン人ロングハウスも同様の影響を受ける可能性があると聞いている、とムジャ氏は語った。

http://www.rengah.c2o.org/news/article.php?identifer=de0475t&subject=6

SCCのコメント:SCCでは、この問題に関する注意を喚起する要請書を、当時サラワク州を訪問していた欧州委員会(EU)の使節団に送った。詳しくはこちら