
南アフリカのヨハネスブルクで行われた持続可能な開発に関する世界サミットで、ウマバワン村が420のコミュニティーの中から選ばれ「2002年Equator Prize」(赤道賞)を受賞した。サラワクの先住民族の村であるウマバワン村は、貧困の克服と生物多様性の持続可能な管理で目覚しい努力をしたコミュニティーに贈られるこの賞を受賞した7つのコミュニティーのひとつとなった。
ウマバワン村は11年前から米国のバークレー市と正式な姉妹都市関係を結んでいる。この独自の海を越えた関係は、ウマバワン村の住民が先祖代々の熱帯雨林に伐採会社が入るのを防ごうとして道路封鎖を行い、42名が投獄された直後から始まった。姉妹都市関係がきっかけでボルネオ・プロジェクトという非営利団体が生まれ、ウマバワン村をはじめ、森に生活を依存するコミュニティーが先住民族としての土地権、森林、自決権を守る活動を支援している。
ウマバワン住民協会は、活動への助成金として3万ドルの賞金を受賞することになる。ウマバワン住民協会では、これまで、道路封鎖や最先端の地図作りの取り組みにより慣習的な土地に対する権利と森林の利用権を守ってきた。最近は、村の共有林を皆伐しようとしていたアブラヤシ・プランテーション計画を、地図を使って阻止している。ウマバワン住民協会が1995年に行った最初の地図作りワークショップ以来、土地の境界線を守り、伝統的な土地に対する法的な認知を確保する方法を他の村にも教えてきた。また、自立への強いコミットから、自給自足と現金収入確保のための様々なプロジェクトを行ってきた。例えば、共同の稲作や脱穀、養豚、養魚、食用蛙の養殖、民芸品の生産・販売、胡椒や果物の栽培、在来種の植林、持続可能なチーク造林などである。
「ウマバワン村の人たちは、自分たちの発展のビジョンを作るために長年闘ってきました」と姉妹都市提携を呼びかけたバークレー在住のジョー・ラムさんは語る。「この間、その取り組みを支援するために様々なリソースや技術訓練を提供してきましたが、住民たちから比類のない大切なものを頂きました。今回の赤道賞の受賞で、持続可能な発展について発展途上国の人々から私たちがどれだけ多くのことを学ぶことが出来るか、改めて気付かされます。」
Equator Prize(赤道賞)は、国連環境計画(UNEP)、BrasilConnects、カナダ政府、International Development Research Centre (IDRC)、国際自然保護連合(IUCN)、The Nature Conservancy、Television Trust for the Environment、国連財団がスポンサーである。熱帯の生態系における持続可能な発展に向けて成功した革新的なパートナーシップに焦点を当てている。