
SCCの12年度の総会が7月1日、環境パートナーシップオフィスで開催された。議長に選出されたトムは「SCCが結成されて10年、あっという間のようで長い年月が過ぎました」と挨拶しました。また、運営委員では高山楽が退任し、新たに上田雅子が加わった。
(注:各項目は、前年(度の活動目標)、(前年度活動の)評価、今年(度の活動目標)という構成になっている。)
1.組織運営と活動全般について
1−1.会員
前年:会員獲得に務めると同時に、会員参加の仕組みを作る。
評価:当初の目標であった会員費収入100万円は達成できなかったが、91万円までは達成できた。会員数が減少に転じなかったのは、一昨年度末に開設したホームページの成果とみられる。以前は、問い合わせは携帯電話に来ることが多かったが、昨年度あたりからメールへの問い合わせが圧倒的に多くなった。ボランティアセンターなどに数カ所に会員拡大ちらしなどを置いているのも効果があったようである。
今年:引き続き会員拡大に務める。入会を促すという意味から今年度作成する団体紹介パンフレットは、質の高いものを作成する。
1−2. 組織運営
前年:月2回の運営委員会を開催する。編集などに関わるアルバイト雇用を検討する。
評価:ニューズレター編集を担当するアルバイトを雇用した。
今年:月2回の運営委員会を継続する。運営委員は、浦本三穂子(事務局長)、尾端秀樹、岩田鐵夫(会計)、吉永卓、森田守、瀬川健、トム・エドワードソン、山田太郎、上田雅子。アドバイザリー・コミッティは、松井やより、高田健、林昭男、上村英明の各氏。会計監査は竹村邦雄氏。ニューズレター編集は引き続きアルバイトの方にお願いする。
1−3.ニューズレター
前年:サラワク・アップデイトの季刊発行を継続する。海外へは年1回は状況を報告する。
評価:サラワク・アップデイトは、99年度は5回発行した。海外への情報提供はできなかった。
今年: ニューズレターの季刊発行を継続する。ホームページの更新はアップデイトの発行ごとに最低年4回は行う。英訳ボランティアが得られたので、今後はホームページに英文コーナーを作る。
1−4. 講演会
前年:プランテーションをテーマに2回、その他で1〜2回開催する。
評価:7月31日(岡本氏、森田氏)と、9月10日(ミア)にプランテーションをテーマに開催。その他学習会の一環として1度開催した(田坂教授、テーマは農薬)。
今年: 総会と同日に、プランテーションをテーマに一度開催する。その後は、運動とのかかわりの中で住宅分野を含めて1−2回開催する。
1−5.現地支援
前年:裁判費用の支援について、今後同様の事態が発生した場合の基本的立場を明らかにするため、機会があれば検討する。
評価: 裁判が延び延びになっているため、支援金の使途の報告を相手側が作成できない状況にあり、支援についての評価は難しい。一方で、ウル・ニア裁判に関する支援要請がSCCに届いたため、運営会議で検討をし、支援を決定した。前回裁判支援の評価ができなかった点は反省すべきであり、裁判が長引くことを考えれば、裁判が終わらずとも評価できる基準・体制作りをしておく必要があった。
今年:バコン裁判、ウル・ニア裁判支援に関する現地とのやり取りから問題点なども見えてきたため、そうした問題点を整理すると同時に、今後、支援を検討する為に事前に整理しなければならない情報をリストアップし、今後の支援検討の基準づくりをおこなう。ウル・ニア裁判については、今までに集まった分を2000年7月に送金すると同時に、今後も広く支援金を募る。
1−6.ハンディクラフト
前年: 実験的に日本で販売し販路の可能性を探る。その結果から、本格的にこの活動に取り組むか否かを判断する。
評価:前年度には3万円相当を販売した(特に国際協力フェスティバルで大量に)。販売ルート開拓はまだ途上にある。
今年:販売ルート開拓を継続する。一部商品について、SCCのHPでのネット販売を試みる。
2.木材に関する活動について
2−1.住宅分野
前年:住宅冊子を完成させ、広報、啓発、業界との対話などに利用する。
評価:予定より遅れたが完了した。
今年:広報すると共に、啓発に務める。住宅メーカー、住宅業界団体などとの対話を行う。住宅メーカーへのアンケートも実施する。
2−3.自治体キャンペーン評価
前年:今までのキャンペーンを総括する簡潔な報告をとりまとめる。
評価:完了した。
今年: 2000年6月発行のアップデイトに掲載し会員らに送付した。自治体キャンペーン関連者にも配布する。
2−4.ゼネコンのモニタリング
前年:大手ゼネコンについて、熱帯材消費削減の方針等についてモニタリングする。
評価:完了した。
今年:住宅分野への取り組みを強化するため、ゼネコンのモニタリングは一時休止する。
2−5.日本政府及び国際機関との対話
前年:情報収集と監視を継続し、必要に応じてアクションをとる。
評価:他のNGOと共同で、WTO(世界貿易機関)等に関する省庁との会合等に参加した。
今年:WTOとITTO(国際熱帯木材機関)等に関する情報収集と監視を継続し、必要に応じてアクションをとる。
3.バクンダムに関する活動について
前年:小冊子を完成させ配布する。
評価:完了し配布を継続中である。
今年: ダムの工事は3分の1規模で再開されたが、日本企業や金融機関の参入可能性は少ないと見られる。その為、現地からの新しい情報をニュースレターでフォローする程度にとどめる。
4.プランテーションに関する活動について
前年:有志による学習会を開催し情報を共有し疑問を出し合い、プランテーションの全体像に迫る作業を行う。
評価: 合計9回の学習会を開催し、オイルパームプランテーションに関心を持つ人々のネットワーク、「サウィット・ネット(SN)」が形成された。このネットワークにはSCCの他、他NGOのメンバーが参加している。「知る」というテーマで開催された連続勉強会には約20から30名が登録(毎回10名強)しており、会員以外のメンバーが多かった。この点では、プランテーションの問題をより幅の広い範囲の人々に伝えることができたのは一つの成果である。また勉強会が、今後プランテーションに関する情報をまとめていく一つの形(SN)につながったということも成果だろう。
今年: SNを通じて他団体と協力しながら、マレーシア、インドネシアに関するオイルパーム・プランテーションの情報をまとめる作業を進めると同時に(ブックレット・冊子の作成)、まとまった情報を一般市民により広く読んでもらうよう広報活動をし、日本市民の便利な生活とアジアの生産現場の関係を考え直すきっかけをつくりたい。いわば「知らせる」という第2ステージの活動を目標とする。また、今後SNというネットワークを、活動という文脈の中でどのように日本の中で活かして行けるのかについても話し合いを持っていきたい。
以上
1999年度会計報告
収入の部 支出の部
会費収入 910,000円 人件費 150,000円
寄付金収入 160,547円 事務所賃料 455,000円
資料販売収入 121,600円 事務用品費 22,593円
資料貸出収入 2,500円 印刷費 332,796円
講演会収入 15,600円 通信費(電話) 122,536円
民芸品売上 30,100円 通信費(郵便) 193,647円
その他収入 600円 送金料 8,744円
受け取り利息 207円 旅費交通費 69,500円
図書費 71,248円
消耗品費 41,634円
コピー費 13,937円
講演会費 20,000円
通信費(他) 24,192円
その他 111,274円
収入合計 1,241,154円 支出合計 1,637,101円
前期繰越金 1,452,594円
当期収支 −395,947円 次期繰越金 1,056,547円
2000年度予算
収入の部 支出の部
会費収入 1,000,000円 人件費 160,000円
寄付金 100,000円 事務所賃料 420,000円
資料販売 100,000円 事務所用品 10,000円
民芸品販売 50,000円 印刷費(UD四万×4 回、住宅10万、パンフ15万) 410,000円
講演会収入 30,000円 通信費(電話) 100,000円
助成金 240,000円 通信費(郵便) 200,000円
通信費(他) 30,000円
旅費交通費 100,000円
消耗品 10,000円
コピー 10,000円
その他 70,000円
合計 1,520,000円 合計 1,520,000円