昨年末のイバン銃撃事件を憂慮されている皆様方 各位  (1998年1月23日付)  昨年末のイバン銃撃事件につき様々なご協力を有り難うございます。皆さま はその後いかがお過ごしでしょうか。現地から最新の情報が入りました(以下)。 事件以降、警察の包囲も徐々に解除され、ロングハウスの生活は平穏を取り戻 しつつあったようですが、その後23日になって新たにロングハウスの首長が逮 捕されるなど、現地の状況は安定していない様子です。 -----------------(SCC仮訳)------------------------------- 1. 嫌がらせ  1998年1月22日、銃撃・逮捕されたイバン人全員はマルディ警察署へ出向い た。イバンたちは警官が警察署の部屋の中で一人ずつ写真を撮る間、名前の書 かれたプレートを持つようにと言われた。警官は未だにイバンに対するいかな る罪状も言い渡していない。しかし、イバンたちはマルディ警察所に3月9日に 再度出頭を命令された。 2. 裁判所の禁止命令  1月23日、ミリ高等裁判所は、イバンの首長バンガ(バンガウ)と他2名によっ て提出されていた、裁判所による(企業の操業)禁止命令を求める要請につい て、審理を2月11日に延期した。  バコンからの100人を越すイバンロングハウスの住民たちは、法廷の中に居 る仲間の精神的な支援をするために裁判所建物の外に結集していた。裁判所は 約20名の警官によって警備されており、私服を身にまとった秘密警察(SB)と 警察の捜査員(CID)が周囲の人混みに紛れているのも確認された。  昨年の12月29日、首長バンガウと他2名はロングハウスの住民を代表して、 自分たちの先住慣習地内での、アブラヤシ農園企業(エンプレサ、プラナ、ス ガラカンの3社)の活動を停止させるため訴訟を起こした。イバンたちはまた、 土地管理開発機関(LCDA)とサラワク州政府を訴訟の被告として訴えた。イバ ンたちは現在、土地調査局による暫定的借地契約の発行に対する異議を申し立 てているのであり、また、それを不法で無効なものであると主張しているので ある。  プラナ社の弁護士は法廷に対し、プラナ社は既にその地域での操業を中止し、 撤退つつあると述べた。 3. 警察が首長のバンガを逮捕  裁判が開かれた直後である1月23日10:00前後、首長のバンガは警官に囲まれ、 逮捕された。逮捕に関するいかなる説明も彼にはなされなかった。首長の拘束 期間はまだ分かっていない。首長はミリ中央警察署に拘束されている。