2008.03.19 『ラインの黄金』クラウス・グート新演出シモーネ・ヤング/ハンブルク歌劇場


Staatsoper Hamburg
Mittwoch, 19. Maerz 2008
Premiere B

Der Ring des Nibelungen
Das Rheingold
Vorabend zu dem Buehnenfestspiel
von Richard Wargner

Musikalische Leitung Simone Young
Inszenierung Claus Guth
Buehnenbild und
Kostueme Christian Schmidt
Licht Wolfgang Goebbel
Dramaturgie Hella Bartnig
Spielleitung Petra Mueller, Anja Krietsch
Regieassistent Alexander Brendel

Wotan Falk Struckmann
Donner Jan Buchwald
Froh Ladistav Elgr*
Loge Christian Franz (Gesang)
Peter Galliard (Szene)
Alberich Wolfgang Koch
Mime Juergen Sacher
Fasolt Tigran Martirossian
Fafner Alexander Tsymbalyuk
Fricka Katja Pieweck
Freia Hellen Kwon
Erda Deborah Humble
Woglinde Ha Young Lee
Wellgunde Gabriele Rossmanith
Flosshilde Ann-Beth Solvang*

* Mitglied des Internationalen Opernstudios

Philharmoniker Hamburg

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今日はハンブルク州立歌劇場にてクラウス・グース新演出のラインの黄金を見た。指揮はシモーネ・ヤング。彼女の指揮でワーグナーを聞くのは今回で2度目となる。前回はリンデン・オーパーでの「トリスタンとイゾルデ」で、圧倒的な名演奏が忘れられない。今回も手応え十分な名演奏に没頭させられた。冒頭の場面、大きなベッドでラインの乙女達が戯れている。そこにボンベを背負ったアルベリヒが登場。神々の山上は、三角屋根の家の中に山が築かれている。ミニチュアの山々と、その上を歩くファフナーとファゾルトのコントラストが面白い。ちなみにファフナーはナイフでファゾルトを殺す。ヴォータンはそのナイフを拾い上げて懐に入れる。ワルキューレ以降、このナイフが再び意味を持ってくるのかどうか興味深い。ドンナーが呼び起こした雷は収録音源を駆使した大音響で迫力満点。ヴァルハラ城への入場は、三角屋根が上昇し、ステージ背面に開いた矩形開口に神々が入場してゆく。オレンジ色に染まり、イメージ的には早くも黄昏を感じさせた。ファルク・シュトルックマンのヴォータンはさすがに格別。ローゲのクリスティアン・フランツはステージ左側の袖の譜面台の前で歌い、ペーター・ガリアードが演技を行った。総じて、非常に面白いプロダクションで、大きな喝采となった。カーテンコールでは、バレンボイムと同様、ヤングがオーケストラ全員をステージに登場させた。



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