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1998年の記事
update:1999,9,23(Thu)
目次
- プラッサ・ド・ブラジル vol.15 (1998/7/27)レポート
- 音楽雑誌のブラジル特集
- ブラジルのリズム(マルコス・スザーノ・レッスンビデオより)
- 夏はやっぱりボサノヴァ?
- ネルソン・ゴンサルヴィス(Nelson Goncalves)死去
- 『ユリイカ 1998年6月号』特集ボサノヴァ
- フランク・シナトラ死去
- プレミオ・シャープ(The 11th Sharp Awards in Brazilian Music)
- シコ・ブアルキ、ピアソラの未完成曲の権利得る
- Praca do Brasil vol.12 (1998/4/27,プラッサ・オンゼ)レポート
- Praca do Brasil vol.11 (1998/3/30,プラッサ・オンゼ)レポート
記事
プラッサ・ド・ブラジル vol.15 (1998/7/27)レポート
Praca do Brasil vol.15 (場所:プラッサ・オンゼ)
ナヴィゲーター/中原仁氏(ARTENIA)、原田千佳氏(Latina)
1, ペデロ・ルイス&パレーヂ ビデオ・クリップ「PENA DE VIDA」上映
音楽同様、勢いと迫力ある映像でした。アメリカや日本の音楽家と違ってハングリーな感じがします。痩せていて、目つきが鋭く・・・貧乏なのか金持ちなのかどうかは知りませんが。私はブラジルのロックバンド時代の到来だと感じてます。アルバム「アストロナウタ・トゥビー」の日本語版はボーナストラック2曲付き。
2, ジョイスが司会の音楽番組「CANTOS DO RIO」紹介
ブラジルで放映しているらしく、ゆとりのあるいい感じの番組です。紹介して戴いた映像は小野リサが出演していて、パウロ・ジョビン、ダニエル・ジョビンと共にスタジオで練習(?)している風景でした。ボサノヴァを歌っているのですが、とても自然な感じで、この「自然な感じ」こそボサノヴァだと中原氏は解説しておられました。
3, 特集1 祝来日! ジルベルト・ジル
フランスのテレビ局制作の1987年のドキュメント映像上映。俳優グランヂ・オテロとバイーアの海を眺めての対談や、バイーアについて思いや、カエターノ・ヴェローゾとトロピカリズモを振り返って対談、カーニヴァル、フィーリョス・ヂ・カンヂーの行進の映像があり、その間に曲の演奏がある、というようなビデオでした。演奏にはギターを持ってのソロ演奏もありとても良かったです。歌の上手い人のシンプルな演奏はよいものです。
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各対談の内容ですが、バイーアについて、世界のいろいろな街も好きだがバイーアは離れがたい、自分の故郷だ、とサルバドールの丘で話してました。対談に続いて"VIRAMUNDO"のソロ演奏がありましたが、まさに郷愁歌であると感じました。カエターノとのトロピカリズモの回想については、カエターノが音楽以外のいろいろな要素を含めて運動を進めた点が凄いとジルが誉めれば、ジルの音楽や歌の才能の凄さをカエターノが誉めたり、といったような互いに誉め合うような会話でしたが、お世辞ではなく、お互い意識し合い影響を与え合ったようです。まあ今更そこまで誉めなくても・・・という感じはありましたが、幾ら誉めても誉めたりないのでしょう。
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ジルの歌はアフリカをルーツとする天性のものである、と中原さんの解説がありました。確かにビデオの中でジル自身バイーアがルーツと言ってますし、バイーアを更に遡ればバイーアの血からアフリカの血へと行きつき、これがジルの歌の本質だと思います。アフリカの大地から生まれたリズムを内包した歌ということです。イベント終了後、さらに中原さんにお話を伺うことができたのですが、「ジルの歌は若い頃の方がもっと凄く、白人系の人(例えばカエターノ)は歳をとっても声が衰えないが、アフリカ系の人はどうしても早く衰えてしまう、天性ゆえ仕方がないのだろう・・・。」「もちろん、今も素晴らしいのだけど!」というようなことをおっしゃてました。天性というのは生まれ持っているだけに、自然に衰えるのを止めることはできないのでしょう。ミルトン・ナシメントが痩せて、「本来の横隔膜を振るわせる声がちょっと弱くなったかなあ・・・」という話もあり、こちらは病気が原因だと思いますが、考え合わせると心配になってきます。
4, 特集2 ボサノヴァ誕生40周年
(1)1992年、ジョアン・ジルベルトとアントニオ・カルロス・ジョビンの共演
(2)独占収録初公開!ジョアン・ジルベルト・ライヴ(1997年10月)
ブエノスアイレスでのコンサートをデジタルビデオで収録したもの。31分。
次回は8月31日(月)、特集「これがパゴーヂだ!」(バランザによる実演あり)だそうです。
過去のレポートはこちらです。
vol.15 (1998/7/27)
vol.12 (1998/4/27) , vol.11 (1998/3/30) at プラッサ・オンゼ(青山)
vol.13 (1998/5/25)、vol.14 (1998/6/29)はレポートなし
音楽雑誌のブラジル特集
この7月に発売された幾つかの音楽雑誌(8月号)でブラジル関連記事多く掲載されております。最後の「CDジャーナル」を除いて、記事はブラジル音楽の現状紹介、レニーニ&スザーノのライブ紹介並びにレニーニのインタビュー記事が主です。
- [1] 「ミュージック・マガジン」1998年8月号, ミュージック・マガジン社刊, 1998, \500
- [2] 「ミュージック・ライフ」1998年8月号, シンコーミュージック刊, 1998, \500
- [3] 「FM fan」1998年No.17,
- [4] 「CDジャーナル」1998年8月, 音楽出版社刊, 1998, \680
中原仁,「連載世界音楽地図都市編23 ベロ・オリゾンチ」, p.120,121
「CDジャーナル」の中原仁氏の記事はベロ・オリゾンチに絞った記事で、ミルトン・ナシメント、ロー・ボルジス、トニーニョ・オルタに始まり最近のロックにも及ぶ記事で、他とは位置付けが異なります。
他はどれも5頁程度の記事であり、ディスクガイドも付いているのですが、全部買うとちょっと出費がかさみますし、本屋で立ち読みか図書館で借りてもよいと思います。カラー写真が綺麗なのは「FM fan」です。レニーニのファンにはインタビュー記事がよい資料になると思います。あと、マルコス・スザーノが紹介したからでしょうが、どの雑誌もペデロ・ルイス&パレーヂを勧めています。
以前のブラジル特集はボサノヴァ、MPB、サンバが主だったですが、ここに来てブラジルのロックが注目され始めたと感じます。(1998/8)
18のリズム・バリエーション
ブラジルのリズム(マルコス・スザーノ・レッスンビデオより)
ビデオで紹介されるリズムについてのスザーノ自身の解説を書き出しました。以下の文書をご覧下さい。
18のリズム・バリエーション
夏はやっぱりボサノヴァ?
今年はボサノヴァ40周年ということもあるでしょうが、最近ボサノヴァのニュースが多いように感じます。ブラジルは常夏の地域も多いですがサンパウロやリオは冬のはず、しかし、ボサノヴァは今や欧米諸国や日本の音楽という側面があるようです。日本でも復刻版が次々発売され、ボサノヴァの風が形成されつつあるようです。
米国ではレニ・アンドラーヂ(Leny Andrade)の「Bossas Novas」発売がちょっとした話題のよう。アメリカデビュー40周年記念だとか。曲を作っている人はVinicius de Moraes、Roberto Menescal、Billy Blanco、Joao Donato、Carlos Lyra等知ってる名前が多いですが、私はこのCDもレニ・アンドラーヂも聴いた事がないので何とも言えません。
しかし、当のブラジル国内では「時代は"ロック"、"ロックバンド"!」という感じに思えます。私もそうですが、ブラジルのアーチストと言えば個人名が浮かびますが、欧米や日本のポップス同様、バンド単位の音楽が潮流のようです。特にBarao Vermelhoが13枚目の「Puro Extase」を売り出し注目されている模様。不勉強でこれもよく知りませんが、ブラジル音楽も本当に多様になったなあと感じます。そういえば、ストーンズやボブ・ディランのライブもあったそうで、ますますロックが勢いづいている様子です。( 1998,7 )
ネルソン・ゴンサルヴィス(Nelson Goncalves)死去
現地時間4月18日、享年78歳。
残した録音はLPレコード129枚、CD 57枚、カセットテープ200本、45回転シングル盤400枚、78回転シングル盤172枚とのこと。( 1998,7 )
Free Paper「MPB(No.013 Aug.1998)」によれば、60年代〜80年代のオリジナル・アルバム12タイトルが一斉にCD化されたとのこと。( 1998,8 )
「ユリイカ 特集ボサノヴァ」1998年6月号 [1]
今月(1998年5月現在)のユリイカはボサノヴァ特集です。MPBは聴くけどボサノヴァは聴かないという人も、カエターノ・ヴェローゾの「食人習慣」(トロピカリズモについての随筆、"Verdade Tropical"(1997)の部分訳)など貴重な文献がありますので、目を通されるのがよいでしょう。"Verdade Tropical"は青土社から近々邦訳が出るそうです。芸術について文献を調べる時はやはり芸術家本人の書いた物を読むのが一番です。中原仁氏のディスクガイドも掲載されてます。( 1998,6 )
[1]「ユリイカ 特集ボサノヴァ」1998年6月号、青土社、May 1998、\1300
フランク・シナトラ死去
日本時間5月15日の出来事で誰しもご存知でしょうが、敢えて書きます。
1998年5月14日夜、ロサンゼルスで心臓麻痺の為死亡しました。82歳です。ブラジル音楽との関係と言えば、アントニオ・カルロス・ジョビンとの何枚かの共作レコードがありますが、私はビートルズやボブ・ディラン同様、シナトラの音楽もブラジル音楽に影響を与えたと思ってます。「歌を歌う」という根本的な音楽表現について、ポピュラー音楽を作る上で実践的に参考にしたと思います。アメリカやイギリスのポップスは「歌を歌う」=「歌で勝負する」ことを忘れてしまった感じがありますが、MPBには「歌」が十分あると思います。( 1998,6 )
プレミオ・シャープ(Premio Sharp / The 11th Sharp Awards in Brazilian Music)
第11回目のこの賞が5月13日に発表されました。私が感じるには、まあ、グラミー賞やレコード大賞のようなもので、ある程度業界の商業的思惑の絡むイベントであると思います。しかし、ブラジル国内での注目度の目安にはなると思います。主な受賞者は次の通り。賞の名前は適当に訳してます。( 1998,6 / 1998,7追補 )
- セガ・バレイロ(Zeca Baleiro)
- ポップ・ロック部門新人賞
- 同 最優秀歌曲賞「バンデイラ(Bandeira)」
- 同 年間アルバム賞「ポル・オンヂ・アンダラ・ステファン・フライ(PorOnde Andara Stephen Fry?)」
- ヒタ・リー(Rita Lee)
- エヂ・モッタ(Ed Motta)
- ポップ・ロック部門最優秀歌手賞(順に女性、男性)
- チン・マイア(Tim Maia)
- ポピュラー部門最優秀歌手賞(男性)
- 同 最優秀歌曲賞「ペンセ・エン・ミン(Pense em Mim)」
- 同 年間アルバム賞「アオ・ヴィーヴォーU(Ao Vivo ll)」
- アンジェラ・マリア(Angela Maria)
- ポピュラー部門最優秀歌手賞(女性)
- レニーニ(Lenine)
- MPB部門新人賞
- 同 最優秀歌曲賞「ア・ポンチ(A Ponte)」
- ガル・コスタ(Gal Costa)
- ミルトン・ナシメント(Milton Nascimento)
- MPB部門最優秀歌手賞(順に女性、男性)
- パウロ・モウラ(Paulo Moura)
- インストゥルメンタル部門最優秀グループ賞(Paulo Moura & Os Batutas)
- 同 年間アルバム賞(Pixinguinha)
- イネジタ・バホーゾ(Inezita Barroso)
- アルセウ・ヴァレンサ(Alceu Valenca)
- 伝統音楽(ヘジオナル、REGIONAL、FOLK MUSIC)部門最優秀歌手賞(順に女性、男性)
- (Xangai)
- 最優秀編曲賞「(Joao Omar)」
- 最優秀歌曲賞「(Nois E Jeca Mais E Joia)」
- マンゲイラ(Mangueira)、(
- サンバ部門最優秀歌曲賞「シャオ・ヂ・イスメラルダス(Chao de Esmeraldas)」
- 同 年間アルバム賞「シコ・ブアルキ・ヂ・マンゲイラ(Chico Buarque de Mangueira)」
- エルザ・ソアレス(Elza Soares)
- パウリーニョ・ダ・ヴィオラ(Paulinho da Viola)
- サンバ部門最優秀歌手賞(順に女性、男性)
- ヴァグネル・チゾ(Wagner Tiso)
- 最優秀オリジナル・サウンドトラック賞(A Ostra e o Vento)
- カシア・エレール(Cassia Eller)
- 最優秀興行賞「ヴェニーノ・アンチモノトイア(Veneno Antimonotonia)」
- ヴィラ・ロボス室内楽団(Orquestra de Camara Villa-Lobos)
- 最優秀クラシックアルバム賞
- ジジ・ポッシ(Zizi Possi)
- 最優外国語アルバム賞「ペール・アモーレ(Per Amore)」
- (Ze Ramalho)
- 最優秀映像プロジェクト賞「(20 Anost - Antologia Acsutica)」
シコ・ブアルキ、ピアソラの未完成曲の権利得る
少し前の話ですが、アストル・ピアソラ未亡人が未完成曲をシコ・ブアルキ(Chico Buarque)に譲るというニュースと読みました(5月頃)。1992年から彼が希望していたそうで、既に曲を完成させたとの情報がアルゼンチンのClarin紙に載ったそうです。この曲はその後どうなったのでしょうか。( 1998,6 )
Praca do Brasil vol.12 (1998/4/27,プラッサ・オンゼ)レポート
ナヴィゲーター/中原仁氏(ARTENIA)、原田千佳氏(Latina)
特別レポーター/友田さとし氏
今回はビデオ「サザン・ウェーヴ vol.7,8,9」(フジテレビ映像企画部制作、発売中)を見ながら、それについての友田氏の話が中心でした。取材時の話などたくさんの解説がありました。
- フェルナンダ・アブレウ、ライヴ・イン・サンパウロ
女性に人気があるとのことです。なるほど、歯切れよい感じで格好よいです。
- ヴィデオソフト「サザン・ウェーヴ VOL.7,8,9(リオ編2本、北東部編1本)」
ダイジェスト上映と友田氏による取材時のコメントがありました。以下当日プログラムを写します。
サンパウロ、リオ
- 街角のバーで歌うぺペロンチスタ(吟遊詩人)
- アナ・カラン自宅ソロ〜シコ・セーザル野外ライブ
- リオ実景〜ジョイス自宅でのソロ〜クアルテート・エン・シー&MPB4
- ストリート・サンバ・ファンク爆裂! ファンキン・ラタ
- これぞサンバ・カリオカ! ネルソン・サルジェント、モナルコ&クルスチーナ
- サンバの粋! エルトン・メデイロス、ゼー・ヘナート&マリアーナ・ヂ・モライス
北東部、リオ
- 北東部の貴重な伝統芸(カヴァーロ・マリーニョ、マラカトゥ・フラル
〜伝統の町、オリンダでの街頭フレヴォ
- オリンダ広場〜驚愕の老婆、セルマ・ド・ココ〜衝撃! カブラ・アラーダ
- 北東部郊外〜北東部の新世代続々登場!
(1)アントニオ・ノブレガ (2)ヴィルジニア・ホーザ (3)セガ・バレイロ (4)ヒタ・ヒベイロ (5)メストリ・アンブロージオ
- リオ実景〜ワンダ・サー&セリア・ヴァス自宅デュエット
〜ドーラ&カルリーニョス・ヴェルゲイロ親子
〜マルコス・ヴァーリ自宅ソロ
〜ミウシャ&クリストヴァン・バストス、珠玉のデュオ
- マルコス・スザーノ・ワークショップ〜レニーニ自宅ソロ
ビデオは現地でのライヴ映像、街のお祭り、音楽家の自宅でのソロ演奏が主でした。街の映像は文化的映像(国立民族学博物館のビデオテークのような)ですが、どれも非常に迫力があり、ブラジルの音楽の素地のすごさを実感します。酒場などで、マッチ箱をタンバリンにしたりして(よく彼らはそうするらしい)みんながやり始める演奏なども、なかなかすごいものです。自宅ソロはなかなか興味深く、よい感じで、シンプルで、落ち着いた、素晴らしい演奏が多いです。調度品や自宅での顔つきから住まいの様子もなんとなく伝わりよかったです。
友田氏が特に一押ししていたペペロンチスタは計り知れない実力を感じさせます。また、ミウシャ&クリストヴァン・バストスの演奏には目頭が熱くなるとコメントされました。マルコス・スザーノ・ワークショップの様子を私は初めて見たのですが、集まった人々の熱気とリズムに改めて驚きました。元気のよい地の底から来るような音楽はやっぱりブラジルだと感じます。
次回は5月25日(月)で、レニーニの故郷レシーフェ凱旋ライヴ映像の初公開などだそうです。( 1998,5 )
Praca do Brasil vol.11 (1998/3/30,プラッサ・オンゼ)レポート
ナヴィゲーター/中原仁氏(ARTENIA)、原田千佳氏(Latina)
毎月、青山のプラッサ・オンゼ(Praca 11)で行われるこのイベントに初めて行ったのですが、なんと感動的なことに、バーで「カイピリーニャってなんですか?」と聞いた時、隣で立ち話してらした方が気さくに教えてくれました。その方が中原仁さんだったのです。最初からなんと幸運なことでしょう。カイピリーニャもおいしいし、じわじわ感激しました。また、休憩時間に一人さみしく座っている時、声を掛けてくれた方がいらっしゃったのですが、その方もなんとラティーナ社長の本田健治さんでした。活力ある方という印象で、失礼にも今月の「ラティーナ」は「イタリア・ポップス特集なので買うのやめたんです」と言ったら、「ブラジル好きな人は何でも聴いてやるゾという気持ちがあるはずだから、聴かなきゃー」と教えられました。なるほど、ブラジル好きとはそういう気質かと思って早速買いました。
- 今月の最新情報 - ガル・コスタ来日
- コンサートの値段が(1万2千円と)高いのが困るなあ、という話でしたが、でもこれは価値があるそうですう。本田さんは、もうガル・コスタの人生だから絶対注目だ、というようなことを後で話してらっしゃいました。
- ブラジル直送最新ビデオ - ダウージ("para para")
- "para para"はズール語らしいです。ヘアスタイルが気になってしょうがないですが、なかなか濃い映像でした。
- ブラジル直送最新ビデオ - カエターノ・ヴェローゾ("Libro")
- 書物、書棚に囲まれたカエターノが古い西洋の図書館にいる知的な感じの映像でした。鋭敏な学者風です。「リーブロ」はこの映像とともに聴いた方がより堪能できると思います。中原さんは「このリーブロを聴いてない人は、近年、世界の音楽を全くを聴いていない人であると言い切ってよい!!」(台詞は筆者の記憶)とおっしゃってましたが、その通りでしょう。ただ、イベント終了後ヴァージン・レコードの中山さんに聞いたのですが、普通のブラジル人はあまりカエターノを聴かないそうで、聴く人は中流階級より上の人であるそうです。過去においてはMPBは前衛音楽っだったでしょうし、現在の「リーブロ」などはちょっと難しい感じのする仕上がりで、やや馴染み難い、ある意味では高度な素養を必要とする音楽になってますので、映像とともに楽しむのもよいと思います。何れにせよ、音楽の世界をより広げる映像に仕上がってますのでとてもよいです。
- 宮沢和史「AFROSICK」ブラジル・レコーディング名場面集
- マルコス・スザーノ、レニーニ、(特別出演:本田健治氏)らが登場する貴重なレコーディング風景の映像でした。現代的なブラジリアン・ポップスでした。宮沢和史はポルトガル語の歌詞をよく十分練習して歌ってましたが、中原さんの解説によれば、ポルトガル語には独特の語感があり外国人には難しいが、それが我々に深い感銘を与える、とのことでした。なるほど、宮沢和史のポルトガル語はネイティブではありませんが、ポルトガル語で歌う意味は十分あると思います。話はそれますが、宮沢和史さんの英語の発音は低くて流暢で、とてもかっこよかったです。羨ましい。
- 特集 / 本日発売!! マルコス・スザーノ必殺のレッスン・ヴィデオ
- パンデイロの教則ビデオに仕上がっている「パンデイロ・コンプリート・レッスン」の抜粋上映がありました。これは身のある内容で、基礎がわかりやすく、要領よく解説されており、また最後のアンサンブルの一人四役演奏(分身の術付き)はお茶目で、とても面白いビデオです。私も買ってしまいました(7000円)。サンバのリズムが最も難しいようです(中原さん解説)。
- パンデイロは非常に表現力の豊かな楽器ですが、その秘密がこのビデオで明かされたと言ってよいでしょう。これが出たからには、パーカッションをやる人が忠実に練習するのは必至で、今後いろいろなところでマルコス・スザーノ節が演じられることは間違いありません。しかし、「右手の爪の下にタコができますが、仕方ありませんね」とあっさりビデオで語ってましたが、かなり修練を積んだ上に、生来のリズム感が問われることになるでしょう。別のチラシによればパンデイロも販売されるそうで、スザーノ仕様でも19,000円と、楽器にしては安い値段でした。
次回は4月27日(月)で、フジテレビ制作のブラジル音楽ヴィデオ「サザン・ウェーヴ」(全3巻)の紹介などだそうです。
( 1998,4 )
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