LX90-20購入記

いままでBORG76EDをスカイパトロールIIに載せて使用していました。もともと移動可能な大きさと 重量という基準で選択したため、口径と架台の強度以外に不満はない組合せでした。

恒星、惑星を観望、撮影するには充分ですが、星団、星雲を対象にするにはもう少し口径の大きな 鏡筒が欲しくなってきました。口径を大きくすると、丈夫な赤道儀がいるようになってしまいます。 さらに最近は自動導入なるものもあり、デジカメのモニタでは確認できない星団、星雲を狙うには欲しい機能です。 しかし、鏡筒、赤道儀を両方購入は厳しいお台所事情です(泣)。

とりあえず欲しい機能をあげてみます。

• 口径200mm以上
• 自動導入
• できるだけ安く(笑)

そこで目をつけたのが鏡筒と架台の一体化した自動導入望遠鏡でした。一体化していることでコストは 下げられますが、流用が利かないという欠点もあります。

候補にあがったのが

• Celestron Nexster 5
• Celestron Nexster 8
• Meade LX200-20
• Meade LX90-20

でした。Nexster 5は素晴らしい写真を撮られている実績もあるC5鏡筒を採用しており軽いのが魅力でしたが 口径が125mmということで見送ることに。となるとNexster 8かLXシリーズのどちらかとなるのですがNexster 8 は片手持ちフォークアームということとNextster 5と同じ架台ということで強度的に心配がありLXシリーズに決定。

LX200-20とLX90-20の違いですがLX90-20はLX200-20の廉価版という位置付けです。但し、外装のみをアルミダイ キャストからプラスティックに変えることで強度を落とすことなく5Kg近い軽量化がされています。精度も 劣りますが、LX200-20の高精度で2分角、通常で5分角以内の精度です。LX90-20は5分角以内の精度という ことですから充分な精度を持っていると思われます。

LX200-20とLX90-20の値段差はあまりありません。しかし、LX200-20はLX200-20GPSに替わり在庫がありません。 LX200-20GPSはGPSと水平を検出する装置を内蔵することで時間のかかる初期設定を大幅に短縮することが 可能です。お気楽観望派の私としては魅力的なのですがお値段が・・・。

ということでLX90-20に決定！どこで購入するかですが、どのお店も値段に差はありません。新宿にある Newtonではサポートビデオが付いてきます。 LXシリーズはもともと海外の製品なので英語マニュアルと日本語マニュアルが付いてくるそうですが、 日本語マニュアルは英語マニュアルの半分程度の記述しかないそうです。 改善はされているようですが、サポートビデオが付いてくるのは良さそうです。が、なんと安いお店を発見。 望遠鏡専門店ではなく、@worldという通販会社でした。 私が参照したときはずばりの値段が書いてありましたが、今は278,000お安くしますとのことなので 値段は書きませんが、2002年3月に円安による値上げ前より安いです。しかもミックインターナショナルの保証付きとのこと。お店も決定。

LX200-20GPSは候補から外したのですが、改善されている点で魅力的な点が多いです。

• 主鏡ロック装置がついている
• 電動フォーカサーが標準装備

シュミットカセグレンでは主鏡を前後してピントを合わせるため、追尾中に主鏡が微妙に動いたりしてピントが はずれてしまう「ミラーシフト」という現象があります。これをなくすための改善点ですね。電動フォーカサーは オプションで購入できますが、主鏡ロック装置は無理です。しかし、 MeadeのHPに主鏡ロックするためのヒントが書かれていますが LX200-25以上の鏡筒のみのようです。主鏡が固定できればBORGの直進ヘリコイドSを利用してピントを合わせれば良いかなと。

それ以外に追加したいオプションがあります。

• 赤道儀ウェッジ
• パソコン接続ケーブル

赤道儀ウェッジはLX90-20を赤道儀として使用するための部品です。経緯台モードでは拡大率にもよりますが30秒程度の 追尾が限度と考えたほうが良さそうです。さらに写野も回転してしまいます。デジカメの短時間とはいえ写真撮影 をするなら必須でしょう。経緯台で写野の回転を無くすフィールドデロータという部品もありますが、 LX90-20で使えるかわからないし、いいお値段なので却下します。

赤道儀もいいお値段なのですが、幸いオークションで安く手に入れることができました。が、落とし穴が(笑)。

落札したのはLX200-20の標準ウェッジでした。2002/04/15現在、 ミックインターナショナルを見ると 標準ウェッジで赤道儀モードになるよとも読み取れるのですが、部品が別途必要になります。LX90用ウェッジプレートという部品です。 LX200-20からLX90-20に買い換える人はいないでしょうがご注意ください。約\10,000程度の出費になります。

で本来、ウェッジに付いているはずのネジもないため、三脚を固定するネジは購入。方位磁石抜きで\3,000でした。 望遠鏡を固定する3本のネジはDIY店で3/8インチ、長さ32mmのネジにM10用の ノブスターを工作して取り付けることで 代用しました。3/8インチネジの頭に1mm程度の厚さの金属片を3辺に接着して叩き込めば(笑)固定できます。 ネジ類は「Mxx」で表されるミリネジではありません。海外物ですから。お間違えのないように。

パソコン接続ケーブルは新たな天体情報を転送したり、ファームウェアの更新、パソコンからの望遠鏡制御に 必要です。これはよしさんのHPで作成方法が書かれているので自作してみたい(というほどのことでもないが) と思っています。

まだ入荷の報告はありません。今月末の予定です。GWには間に合って欲しいなぁ。

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