ジョイスティックについて

 現在発売されている、フライトシミュレーター用のジョイスティックについてご紹介します。他にもMacintosh用のジョイスティックは発売されていますが、ここでは特に「フライトシミュレーター用」のものとして、ハットスイッチ(視界の切り替えがすばやくできる)のついているものと、どんなソフトにも使える定番ジョイスティックを取り上げました。
 簡単にいいますと、フライトシミュレーター用として最高の物はThrust Master。どんなソフトにも使える万能ジョイスティックはMouseStick II(とその姉妹品Firebird)となります。買うなら財布と相談の上、この二つから選ぶことを勧めます。

● ThrustMaster 評価4点
 ThrustMasterはThrustMaster社から発売されています。ADBポートに接続します。スティック、武器・スロットルのコントローラー、ラダーの三つのコントローラーから成り立っています。

 □FCS(フライトコントロールシステム)13000円前後
 いわゆるスティックです。親指で操作するハットスイッチ小型のジョイスティックと思ってください)がついているのが最大の特徴です。このおかげで飛んでいる最中のビュー振り(視界の切り替えのこと)が楽にできます。
 WCSとRCSはすべてこのFCSにつなげる構造になっていますので、必ず買わなくてはなりません。
 □WCS(ウエポンコントロールシステム)8000円前後
 スロットルコントロールと、各種ボタン操作が行えます。
 □RCS(ラダーコントロールシステム)13000円前後
 ラダーコントロールです。

 これらのコントローラーは一つづつ買い足していけるので、最初はFCSを買うことをお薦めします。また、対戦をやりたい方はRCSを次に買うべきです。武器の選択やスロットルコントロールはキーボードでも何とかなりますが、ラダーコントロールをキーボードで行うのは至難の業です。おまけにシビアな対戦物ではラダーがなければまず上級者に勝てません。

 ThrustMasterの欠点は値段が高いこと、MicroSoft Flight Simulatorでは使えないことの二つです。最近のフライトシミュレーションではThrustMasterをサポートするのは普通のことになりましたので心配はありませんが、MicroSoft Flight Simulatorはソフト自体が古い上にバージョンアップをしていない、あげくにどうやら癖のあるコントロールプログラムらしく、ThrustMasterではまともに飛べないのです。
 高機能ですが、価格があまりに高いので万人向きとはいいがたく、評価は4点止まり。

● MouseStick II(Firebird)12000円前後 評価4点
 Gravis社から発売されています。MouseStick IIは使えなかったというソフトを聞かないくらい万能のスティックで、どんなソフトにも使えるのでお薦めです。ただし、フライトシミュレーターをやる分には、Sim.に特化したThrustMasterにはかないません。
 作りが結構貧弱で、スティックを動かすとぎこぎこと音がする点もマイナスです。
 唯一、ThrustMasterに勝つのはMicroSoft Flight Simulatorをやるときです。MicroSoft Flight SimulatorはMouseStick IIにしか対応していないと言っていいでしょう。
 どんなソフトにも使えるというオールマイティさと、手頃な値段で高得点を獲得。ただ、作りがちゃちな感じは否めず、1点減点で4点評価。

 FirebirdはMouseStick IIの豪華版です。ボタンの数は17に増え、スロットルコントロールなどに使えるTバーが装備されました。MouseStick II互換モードが用意されているので、使えないソフトは(おそらく)ありませんが、ソフトによってはFirebirdの機能はフルに使えないようです。MouseStick IIとコンパチモードがあるため、使えないソフトはおそらく存在しませんが、せっかく増えたボタン類がフルに使えないことがあるのはちょっと残念。どうやらドライバの作りがよくないようです。

● FlightStick PRO 評価2点
 カーレースソフト「VETTE!」が付属して12000円前後です。他のソフトが付属している場合もあるようです。「FlightStick」なのにカーレースソフトがついてくるのはちょっと不思議。もっと不思議なのは、このスティック、ボタン割り当てが1ボタン1キーの割り当てしかできません(シフトやControlキー等との組み合わせは割り当てできる)。このスティックにはハットスイッチがついており、この点は評価できます。ハットスイッチは通常ビュー振りに割り当てますが、1ボタン1キーという割り当て制限のため、ビュー振りができないソフトがあるのではないかと思います。ただし、F/A-18 Hornet 、A-10 Attack!を試したところではこの心配は杞憂のようです。ちゃんと斜めのビュー振りが可能でした。
 
このスティックもMicroSoft Flight Simulatorではまともに飛べません。
 つくりは高級感があり、ハットスイッチもありますが、機能ではThrustMasterに負け、万能さではMouseStick IIに負けるので、どうにも中途半端な感じを受けます。
 なお、このシリーズは、PC版ではスロットルとラダーもあります。MAC版もラダーが発売になったという情報を得ましたが、未確認です。
 スティック、スロットル、ラダーが揃えば、高級感のあるこのシリーズはThrustMasterの強力なライバルになるでしょう。