P51 Mustang

●発売元
 発売は、アメリカの現Bullsey Softだったが、発売中止である。国内版は、マーボーブー(現パスカル)から発売されていたがこれも発売中止である。ただし、サイベリアンなどアメリカの通信販売ならベスト版CDで手に入る。

●価格
 Alliance Sea & Sky CD $19.95(サイベリアン アウトポスト)

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●このフライトシュミレーターについて
 WWII SkyFighters、Dogfight Cityの作者、Donald A.Hill,Jrの1988年の作品である。


 グレートブリテン島を離陸して30分、トリムを取り直し、膝の上のフライトマップに再度目を通す。私の愛機P-51Dは高度2万ftを方位165に巡航状態にあり、無線封鎖により、聞こえてくるのはロールスロイス製エンジンの心地良いサウンドでだけである。今日は、単機エッフェル塔に偵察飛行である。現地にて何機のBfが待っているかはわからないが。
 いつもなら、そろそろ地平線のあたりに、幾つかの機影が現われるあたりである。私はドーバーの白い崖に再会を約束し、スロットルをゆっくり開け、上昇を開始した。


P51_02.gifかなり古いソフト(1988)ということもあり、最近入手が難しいかもしれないが、かなり、楽しく遊ばせてもらった一本。
 システムはSys 6.05以上、RAM2MB以上(カラーの場合)で、Mac Plus、II,LC以上。漢字Talk7.5.1の68040マックと 同7.5.2パワーマックでの動作確認。

 ショートストーリーのように、英国本土より、ドーバーを越えてフランス上空へと飛んでいくことができる。この時は、セットに付属の地図を見ながらの航法が楽しめる。(まあ、古いソフト故、地形グラフィックは大したことはないが)
 毎回長時間飛んで敵機を探しにいく必要はなく、すぐ敵の後ろに行くこともできるので、ご安心を。
 敵の機動は水平の動きのみで、それほど賢くないが、まあ練習相手にはなる。機銃は当たりすぎる、ということはないので十分距離を詰めて撃つ必要あり。
 フルスクリーンではなく、16色のグラフィックも荒いが、それもWWII戦闘機の雰囲気ではないだろうか。計器もそれなりのレベルで再現され作動する。
 ラダー、トリムをサポートしており、スラストマスター等のステイックがあれば、楽にプレイできる。 スロットルとラダーは、キーボードでも十分操作できるので、スティックだけでも良い。マウスでも十分飛べる。(少々慣れが必要だが)

 リプレイ機能、チュートリアルもついているので、初心者の練習、戦闘の解析に役立つ。さらに対戦機能もサポートしている。

 軽快な操縦性、ほどほどのゲーム性で、初心者にもおすすめできると思う。このシムに慣れると、Air Warriorでは苦労しそうだが、持っていて損はない。但し、着陸が難しく、私はいつも機体を破損している。 作者が同じせいか、WWII SkyFightersの動きによく似ている。
 一応、ミッションの設定もあるが、気にせず、自由に飛び回ることが出来る。アクロバットの練習でも、1vs1の格闘戦に燃えてもいい。残念なのは、敵機が複数同時にでてこない点である。

 このシムはコンパクトマックで遊ぶのが、一番雰囲気だと思う。クラッシック系マックの方、Fokker Triplaneと合わせて御試しあれ。

●実機の性能
 NorthAmerican P-51D Mustang
P-51D Data
翼幅 11.3m
全長 9.85m
全高 4.2m
重量 4580Kg
最大速度 704km/hr
航続距離 3700km
エンジン パッカード・マリーン<BR>
     V-1650-7液冷V型12気筒1490馬力
固定武装 12.7mm機銃×6
乗員 1名

 アメリカは特に空冷エンジンに於いては、開戦後間もなく、2000馬力級の18気筒R-2800を物にしていた。しかし液冷エンジンでは精彩を欠き、P-40、P-38などに搭載されたアリソン V1710 V型12気筒エンジンは高高度性能が極端に劣っていた。
 イギリスが、スピットファイアを補完する目的でノースアメリカン社に開発を託した、NA-73 マスタングIも、当然のようにその機首にはアリソン V1710 1100馬力が搭載されていた。マスタングIは極限まで絞り込まれた空力的に洗練された胴体、胴体下に設けられたラジエーター、抵抗の少ない層流翼型を採用した主翼などの斬新な設計により、最高速は612km/Hrに達し、航続力もスピットファイアに比べれば、はるかに優れていた。
 イギリスはこれを320機購入したが、アリソンの悪癖からくる高高度性能の劣悪さはいかんともしがたく、本国アメリカではP-51、P-51Aマスタングとして少数採用したにすぎなかった。

 このなかば忘れ去られた存在のP-51がロールスロイス・マリーンというイギリス娘を伴侶に得たとたんに、たちまち主役の座に躍りでた。スピットファイアに搭載されていたロールスロイス・マリーンは最高出力1000〜1400馬力と大戦中期〜後期ではむしろ非力であったが、高高度性能に優れ、なによりその軽量さと、スリムさが魅力であった。マスタングのスリムな胴体にピッタリのパッカード製マリーンエンジンを搭載したP-51B/C型が戦場に到着するや、マスタングは瞬くうちに、ヨーロッパでも太平洋でも空の王者として君臨することとなる。マスタングは幾多の「エース」を誕生させ、それまでのアメリカ陸軍航空隊の主力戦闘機P-47サンダーボルト(これは2200馬力のエンジンを搭載し、その重量はマスタングの倍近い8トンに達していた)を爆撃機の座に追いやってしまった。
 涙滴型キャノピーを装備するD型の登場にいたり、マスタングは完成の域に達し、大戦中にはH型までが生産された。その総生産機数は14819機に達している。
 現在でもアメリカでは各地で飛行可能なマスタングが見られ、リノなどのエア・レースでも主役の座を保っている。

HPC会報のCuttles著の記事より抜粋

●シュミレーター世界の歴史背景
 連合国対ドイツ第三帝国の第二次世界大戦のドーバー海峡を挟む地域。敵機は(Me)Bf-109。
 この当時、P51は英国本土よりドイツへの爆撃機(B-17など)の護衛任務が多かったらしい。相手となるドイツ国防空軍機は、FW-190や、Me-262なども登場しているはずである。実戦では、Bf-109はP51の敵ではなかった、とされている。


評価

●グラフィック 2点(機体のみ3点)

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 時代を感じるグラフィックで、このソフトの最大の欠点だが、雰囲気はある。ステイックを動かすと、左右後ビューでフラップ、エルロン、ラダーが作動するのは泣かせる。わびさびの世界。現行パワーマックで16色に出来ない機種は、白黒画面になる。

●描画スピード 5点
 古いソフトなので、あたりまえのことだが CPUが68030/25MHZのマックでも、非常に快適。(テストIIci)であるが、LC3では少しパワー不足かもしれない。

●シミュレーター度 3点
 ラダー、トリムがあり、ブラックアウトの表現もあるが、少々失速等の判定が甘く比較的簡単にアクロバットができてしまう。(MSFS-4よりも簡単)当然ジャイロ効果などは無い(と思う)。まあ、無理な機動でスピンに入ると回復は無理みたいである。機体の破損もシュミレートしているらしい。

●総合評価 3点
 グラフィック、フライトモデルの甘さを差し引いても、魅力のあるソフト。
 十分WWII戦闘機パイロットの雰囲気を堪能できる。

●対戦機能
 2台のマック直結対戦のみサポート。残念ながらモデム、APPLE TALKはサポートしていない。シリアルケーブルで直結する。
 >>多分、英語でこうかいてある。(モデムは遅すぎてサポートしませんとさ)

●その他
 現在、もう正式には販売されていないが、売れ残り、中古等で入手できるかも。先日、TZONE札幌で輸入版が¥8、000で売れ残っているのを発見したが(^_^;中古であれば実売3,000円以下であろう。

この項、GLITTER。

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