RedBaron

■製品名:RedBaron
■開発元:Dynamix
■販売元:スペクトラム・ホロバイト・ジャパン(販売中止)
■購入価格:不明

画像「Resbaron01gif」許可取り中。

●このシミュレーターについて
 さて、悪い話は最初に言ってしまいましょう。 このRedBaronは現在ほとんど入手不可能です。 また、Dynamix社もサポートの打ち切りを宣言しています。
 また、LC3以降で仕様変更になったADBポートを持つMacintoshに対応しておらず、これらの機種ではJoystickが無いと操縦不能になります。(但し、LC575 Stick無しでO.K.との報告もあり)当然System7.xにも対応しておらず色々奇妙な動作をすることがあります。 以上の警告にも関わらずこのゲームがやりたいとおっしゃる貴方はきっとプロシア貴族の生まれ変わりでしょう。(英国の犬はくたばれ!)僭越ながら小官が第一次大戦の空戦の世界をご紹介します。

 大空の騎士の物語を...
 このゲームはPC/AT互換機ですでに古典になってしまった第一次大戦の空戦ゲームの移植版です。ゲームは基本的は単独ミッションとキャンペーンに分けられ、その他に今や常識となった感のあるリプレイフィルムの再生があります。 作り方としてはかなりゲームの要素が強く、ミッションは空中から始まるものが多く、またミッション終了後は空中で終了できるので離着陸の必要すらほとんどありません。また、フライトモデルは正直言ってあまり大した物ではありませんが、その他の部分ではDOSゲーム特有のサービス精神に満ちています。

画像「Resbaron02gif」許可取り中。

 メニュー画面からは単独ミッション、キャンペーン、有名エースとの一騎打ち(!)等があります。(リヒトホーフェンは強かった...)
 キャンペーンモードを選ぶとドイツか英国か、戦争の初期、中期、後期の何処からキャンペーンを始めるかを選択します。(余談だけどドイツを選んだときに出てくるパイロットのふんぞり返った姿が好きだ。 英国のパイロットはちょっと大泉明に似ていてちょっと頼りない(笑)) 各ミッションでは敵機のせん滅、爆撃機の護衛等の特定の任務が割り当てられそれを達成するとクリアとなります。
 もちろん第一次大戦の話ですのでレーダーなどはありません。 常に周囲に気を配っていないと後ろに忍び寄られたり、目標の機体を見過ごしてしまうことがあります。 それどころか、自働ナビゲーションのオプションをOFFにすると自分が何処にいるかさえわかりません! 最初のうちは隊長機にくっついていれば良いのですが、昇進して編隊長になると大変です。 僚機は貴方にくっついて来るばかりでまるで当てになりません。この為、ゲームのパッケージには5枚のセピア色の地図(!)が付属しています。この地図を頼りにコンパスを確かめ、地形を確認しながら目的空域に向かいます。しかしさっきも言ったように地図ばかり眺めていては行けません。 狡猾な敵機が貴方の後ろにいるかもしれないのです。
 操縦自体はそれほど難しくありませんが時代が時代だけに激しい機動は出来ません。よほど速度がない限り宙返りを試みるのは無謀でしょう。また、細かいオプション設定があり、機銃の故障、エンジンのオーバーヒート等など楽しいギミックもいっぱいです。(戦闘中に故障した機銃をガシャガシャなおすという「紅の豚」みたいなシーンもあり得ます。)さらに、私の知る限りMacの空戦物では唯一「雲」があり、ピンチの時は雲の中に逃げ込む事で追手を撒くことが出来ます。CPUが操る敵機もなかなか狡猾で一機が囮となって他の機と挟み撃ちにするというような作戦は日常的に使ってきます。 この為、キャンペーンで大戦を生き延びることは非常に困難です。
 かつて不時着したものの重傷を負い、6ヶ月入院となったときに思ったことは「これで6ヶ月は生き延びたな...」 でした。
 また、キャンペーンを勝ち進み名前が売れてくると、相手国のエースが決闘を申し込んで来るといういかにも第一次世界大戦らしいエピソードもあります。(フランスの何とかというエースは決闘と言いながら3機も僚機を連れてきやがった。 騎士の風上にも置けない奴..) その他、自分の活躍を報道する新聞や昇進すると自分の機体を好きな色に塗れる等その気にさせる仕掛けは満載です。
 フライトシミュレータとしてはともかく、ゲームとしては出色の出来で、PPC版でリメイクされたら絶対買うでしょう。

画像「Resbaron03gif」許可取り中。

● 実機の性能
1次大戦機全般が登場しますが、代表的なものを紹介しましょう(特別資料編はこちら)。
・Fokker Dr.I "Triplane"
  L:18ft.11in. W:23ft.7in. ENG:110hp rotary
Ceiling:20,000ft Max.speed:103mph

 RedBaronことマンフレート・フォン・リヒトホーフェンの代名詞とも言える三葉機。 ドイツ軍の最優秀機ともいわれるが、実体は速度を犠牲にすることによって運動性能と上昇性能を絞り出した機体と言うのが事実のようだ。 だが、その抜群の運動性能のため連合軍はその弱点に気づく暇もなかったという。何だか零戦を彷彿させる機体である。機体強度にも問題があったらしく相次ぐ空中分解で比較的短い期間のうちに使用されなくなったが、リヒトホーフェンは頑固に乗り続けていたらしい。

・Sopwith Camel
  L:18ft.9in. W:28ft. ENG:130hp rotary
Ceiling:19,000ft Max.speed:115mph

 間違いなく連合軍の最優秀機。パイロットを含む主要部分を機種から7フィート以内に納めたため重心が極端に前によった軽量の機体は、強力なロータリエンジンのジャイロ効果も手伝って相当気むずかしかったようだ。 この為未熟なパイロットが大勢事故死している。しかし、ベテランの手に掛かると素晴らしい運動性能を発揮し、今度は敵にとって致命的な兵器となった。

画像「Resbaron04gif」許可取り中。

●歴史背景
 第一次大戦は、航空機が初めて兵器として使用され、また史上初めて「戦闘機」が登場した戦争でもある。 また、世界でもっとも有名な戦闘機パイロット、マンフレート・フォン・リヒトホーフェンが活躍した戦争でもある。 彼はその真紅に塗った機体からレッド・バロンと呼ばれた。


評価

●グラフィック 3点
 まぁ古いソフトなので、多少見劣りするのは致し方ない。エルロンなどの動きや光の方向を計算している(らしい)のにかえって驚いた。被弾すると弾痕が刻まれるのは楽しくて○。

●描画スピード 4点
 8500では速すぎて困った。 タイムスライス・オプションを最高にして重そうなオプションを全部つけると普通に飛べる。 自分のマシンに合わせて細かくオプション設定が出来るのは良いかもしれない。
 IICi IICx辺りで遊ぶのがベストと思われる。リプレイではこれまた速度が合わないらしくジェット機みたいに飛び回るのはちょっと興ざめ。

●シミュレーター度 2点
 離着陸すら省略されているのは、ちょっと....まぁ、やろうと思えば出来るんですが、やっぱりちょっと嘘臭いような気がする。空中ではそれなりに雰囲気はある。 むしろ、機銃の目詰まりとか、地図を見ながらの航法とか変なところで楽しいリアリティがある。

●総合評価 3点
 オールドMacで楽しむなら4点差し上げる。ゲームとしては出色の出来。

●対戦機能 無し

●リプレイ・フィルム機能
 記録したリプレイフィルムを様々なカメラアングルも含めて再び記録できると言う豪華な機能がついている。 根気よく作れば本当に映画みたいなフィルムが出来上がる。
 これ、Hornetにも欲しいよなぁ。

画像「Resbaron05gif」許可取り中。

この項、Dunce。

目次へ戻る